2023年06月26日
筑後川水系12基を巡る~8基め・筑後大堰編
筑後川水系のダム(施設)を巡る8基めの施設
筑後大堰にやってきました。
そう、“筑後大堰は堰なのです”
堰とは、河川を横断する形で設けられる構造物で河川をせき止めて上流の水位を上げることにより
用水路などへの取水をしやすくするとあります。
筑後大堰、筑後川のケースですと、
上流のダム群で水を溜めて管理をし、堰で安定して取水しやすいようにし、導水路で水を送る
今回、見学を通して話を聞きながら周りの平野を見て改めて感じたのは、
流域一帯の繁栄を支えてるのは筑後川の水の恵みがあってと言っても間違いないのではないかと感じた次第です。
又、筑後大堰、導水路の話を聞いてからの、改めて筑後川水系のダムの話を聞くと
よりインフラ施設のダムの理解、筑後川とダムの役割や関係性が深まると実感してます。
興味を持って頂けたら、ぜひ過去の各ダムのページもご覧くださいませ(朝倉市のダムはこれから)
では、筑後大堰見学編入ります。
まずは、スライドによる説明を受けて、実際に河川へ向かいました。
⚪︎筑後川流域の概要
筑後川は、阿蘇外輪山を源とし、流路延長143km.流域面積2.860㎢
熊本県、大分県、福岡県、佐賀県を流れる“九州一の大きさの河川”です。
筑後大堰(本体着工1980/完成年1985)
有明海の魚連の阻止行動により、本体着工翌日中止(1979)と記述がありますが、恥ずかしながら
そう言った歴史があるのを知りませんでした。
九州一の河川の筑後川は、4つの県を跨いでます。
有明海の方にとっては、上流の堰で取水し流量が不安定になるのは、海苔などに影響し死活問題だったということだと思います。
その後、筑後川上流の松原ダム、下筌ダムの再開発事業により不特定用水の補給を可能とし
ノリ漁業者が安心してくださるようにされた経緯もあるみたいです。
見にくい場合は、HPやパンフレットと並行してみて頂くとわかりやすいかもです
筑後大堰HP→「https://www.water.go.jp/chikugo/coozeki/」
治水
昭和28筑後川大水害など、筑後川は水害の歴史でもあります。
1キロほど上流に、上鶴床固定堰があったのですが(筑後大堰の運用に合わせて廃止)
固定堰だったためと、水が流れる場所が狭かった為に上鶴床固定堰の上流の堤防から溢れることもあったみたいです。
ダムを上流に建設することで、洪水から流域をまもる。
と共に、固定堰から可動堰にすることや掘削など行い堰の上流の水位上昇を防ぐ
筑後大堰ができたことにより
洪水時に流れる量が1.5倍になりました。
水門操作
制水ゲート(中央の3門)がアンダーフロー(下から)
調整ゲート(左右の2門)上下から
洪水時は、全門操作により堰の上下流の水位を等しくします。
⚪︎利水
上鶴床固定堰から筑後大堰が建設されたことにより
堰き止めた水位が、TP(海面水位)2.44m →3.15mへ水位が高くなり
71(93万㎥)の容量を新たに確保(開発)出来てます。
新たに確保できた水は、かんがい用水に使用されたり
上流のダム群で溜めた水と合わせて
福岡県、佐賀県の約33万人の水道水に使用されています。
アオ取水の問題の解決
私、初めて耳にしました
有明海の最大6mの干満差を利用したアオ取水という方法で農業用水を取水されていたみたいですが
塩分が混じりやすく不安定だったみたいです。
筑後大堰かできたことにより
大堰の上流にある、佐賀東部導水路、筑後導水路から取水することで安定した取水が可能となる
取水の安定
ダム群で開発(溜めた)された水を、筑後大堰でTP3.15mに保つことで安定した取水が可能となります。
筑後大堰では、堰の上流に5つの取水口があります。
◦佐賀東部水道企業団(水道水、農業用水)
HP→「https://sagatsk.or.jp/main/52.html」
◦筑後川下流用水佐賀揚水機場(農業用水)
◦筑後川下流用水筑後揚水機場(農業用水)
水資源機構 筑後川下流用水管理室
HP→「https://www.water.go.jp/chikugo/ckaryu/karyuu/index.html」
→水の恵みカードが配布されています
(見学もできるみたいです)
◦福岡導水揚水機場(水道水)
HP→「https://www.water.go.jp/chikugo/fukudou/index.html」
→今日の金魚?? ダムカード配布中
◦福岡県南水道企業団(水道水)
HP→「https://www.sfwater.or.jp/」
→浄水ケーキ?? 見学もできるみたいです。
干満差の操作が難しいと話されてました。
TP3.15mを保つように、ゲート操作が行われるのですが
筑後大堰地点で、干満差が3mあるので水位の差による下流からの水圧の変化が起こるので
干満差による水圧を計算にいれてゲートを調整しTP3.15mに保ってます。
瀬の下観測地点(筑後大堰の上流)において、筑後川の流量を40㎥/s に保つように努力(調整)されています。
その役割は、筑後大堰ではなく筑後川河川事務所のダム統合管理所が行っています。
仮に、雨が少なくて渇水時は
ダム統合管理所と各ダムが連携して“ダムに水を溜めないで”
“筑後川に補給を”など操作を行い、関係各所と連携をし筑後川を正常に保つ努力が行われるみたいです。
筑後大堰は、渇水にならない限りは、TP3.15mを保つのが役割となります。
では、実際に施設の見学へGo
屋上から筑後大堰を眺める
こちらは、通常の見学コースとなります
眺めもよくて、施設の説明看板もあってわかりやすいです
インスタリール動画→「準備中」
ゴミの問題
筑後川左岸にある網場と集積設備(上流に向いて撮影)
筑後川が曲がって、筑後大堰に向かってきているので、
水の流れを計算して左岸側に網場(あば)を設置されています。が全てを取れるわけではありません
流木やごみが溜まると堰の操作に影響するとともに
見学時に歩いた、この場所も大雨で水位が上がると水に浸かります。し
ゲートを全開放されますので、ゴミを遮る物はなくなります。
赤い線の位置がはん濫危険水位の位置(下の白い線ははん濫注意水位)
上流からダムの見学を行ってきましたが、流木やゴミを堰き止める網場的な物は、筑後川本流は筑後大堰~松原ダムまでの間にはありません(夜明ダムに網場はありますが、取水口に設置されていますし筑後大堰と同じアンダーフローなのでスルーされます)
筑後川の支流だと、各ダムに網場が設置されています。が、ダム下流から筑後大堰間はないと思われます。
ちょっと想像してみてください。
筑後川中流域や上流、又は筑後川の支流で、不注意でゴミになった物が大雨時に筑後川へ、筑後大堰まで流れ付き
筑後大堰で、取れなかったゴミは有明海へと流れ着くかもしれない。と
魚道に、ペットボトルのごみが
今回、見学をして話を聞くまでは、上流、支流、中流域のゴミが有明海のゴミになるかもしれない。と
私も想像したことがありませんでした。
閘門(こうもん)操作
この場所を船が通過します(びっくりです)
毎日、7時~18時までの間、通過可能とのこと、乗ってみたい!!
船でくぐってみたい
船が通過しないときは、魚道としての役割もあるみたいです
立派な魚道もありました(階段式魚道)
水流に勢いがある呼び水水路(真ん中)は、こっちに魚道があるよー魚にとお知らせする役割があり
階段状にすることで、魚が休みながら魚道を登るそうです
この魚道は、満潮の時は階段がみえなくなるくらい水位があがるそうです。
見学時に、魚道付近に鳥が止まっていたので魚を狙っていたのでしょうか
平成28から筑後川のアユ資源の増加を計る目的で、堰の少し下流から漁連の方々と
試験的に魚卵の放流を実施されています
稚鮎、稚蟹の遡上の調査もおこなわれています。
又、専門機関を交えての意見交換、話し合いなども行われているみたいです。
筑後大堰の天端から筑後川やゲートを見下ろしました。
以上が、見学の内容となります
今回、有明海の魚連の阻止行動についてあえて記述させて頂きました。が
小さい頃の記憶としてなんとなくですが、筑後川の水の事で福岡県と佐賀県で話し合いがあっていた
のがニュースで流れていたのは記憶に残ってます。
今は何不自由なく水が使えていますが、そういう歴史を経てます。
そういった経緯もあって、瀬の下の観測地点で、筑後川の流量40㎥/sと目標数値が決められてますが
年間通して見ていくと、40㎥/sを下回る時もあるみたいです。
(実は、有明海の方に我慢して頂いてる時があるみたいです)
その対策として、ダム連携事業が計画されています。
その話も今後、詳しく話を聞いてアップしたいと思います。
ダム連携事業→「https://asakurashi3dam.yoka-yoka.jp/e2336074.html」
今回の筑後川水系のダム(施設)をめぐるきっかけは、
私自身が筑後川の今を知らないのと、
どうやら筑後川にあるダム(施設)は、筑後川を主(大きな幹)として計画されているっぽいなぁーと感じていましたので
筑後川水系のダム(施設)を、見学して一つ一つ丁寧にまとめていくことで、又筑後川水系という枠でシリーズ化することで
筑後川の事や、筑後川にあるダムの役割がよりわかりやすく
ダムの、筑後川水系のダム(施設)の理解に繋がりやすいのではないかとの思いから巡っています。
又、実際に見学をし話を聞いて感じていることは、
ダム群、筑後大堰、導水路の整備などで我々は、不自由なく筑後川の水が使えています。
地球温暖化の影響で、気候が変化してきている中で、
筑後川の水を未来へ繋ぐために何ができるのか
筑後川の為に何かできることはないのか、どうあるべきか
SDGsの事は、僕はよくわからないですが
例えば、一人一人がごみを捨てない、水は大切に使う!!などの意識を持つ
私も、流域に住む一人です。
身近な処から、一緒に何か考えてみるきっかけになれば幸いです。
そして、筑後川にあるダムの役割の理解に繋がれば幸いです。
へーと思ったところとか教えてくれたらうれしいです
次回は、福岡導水路のお話となります。
ダム群で水を溜めて管理を行い、筑後大堰で安定して取水しやすいようにし
福岡導水路で福岡都市圏と鳥栖市へ安全に水を送り続ける
福岡都市圏の水道水の1/3は筑後川の水が使われている
と言われています
安心安全に送り続ける努力とは
次回アップしたいと思います。
☆筑後川水系のダムを巡る(過去の投稿) 復習はこちら
筑後大堰や、導水路の話を聞いて各ダムの役割を改めて知ると
より理解が深まると思いますよ
⭐︎九州地方整備局と筑後川ダム統合管理所編→「https://asakurashi3dam.yoka-yoka.jp/e2322800.html」
⭐︎下筌ダムと洪水調節の見学編
→「https://asakurashi3dam.yoka-yoka.jp/e2322994.html」
⭐︎松原ダム見学の模様と弾力的管理の話(利水)の見学編→「https://asakurashi3dam.yoka-yoka.jp/e2323152.html」
⭐︎大山ダムダム見学編→「https://asakurashi3dam.yoka-yoka.jp/e2324776.html」
⭐︎夜明ダムダム見学編→
「https://asakurashi3dam.yoka-yoka.jp/e2326186.html」
⭐︎合所ダムダム見学編→
「https://asakurashi3dam.yoka-yoka.jp/e2327548.html」
⭐︎藤波ダムダム見学編→
「https://asakurashi3dam.yoka-yoka.jp/e2329348.html」
基本的には、聞いた話をかみ砕いてわかりやすく説明をし
気軽に、ちょっとダムに行ってみようか!!と思っていただける内容を目指しています。
ここでは書ききれなかった内容もありますので、ぜひ管理所を訪れてみて
分からないことなど質問してみてください。
⭐︎見学に関して協力
国土交通省九州地方整備局・筑後川河川事務所様
水資源機構(筑後川局、筑後川下流総合管理所、筑後川上流総合管理所)様
合所ダム管理所(福岡県)様、藤波ダム管理所様(福岡県)
夜明ダム管理所様(九州電力)
ご協力感謝致します。
日本ダム協会認定 ダムマイスター
朝倉市3ダム愛好家 三ちゃん
ぷちっと、協力おねがいします
地域情報ランキング
ダムマイスター、ダム、朝倉市、ダムグッズ、筑後川
筑後大堰にやってきました。
そう、“筑後大堰は堰なのです”
堰とは、河川を横断する形で設けられる構造物で河川をせき止めて上流の水位を上げることにより
用水路などへの取水をしやすくするとあります。
筑後大堰、筑後川のケースですと、
上流のダム群で水を溜めて管理をし、堰で安定して取水しやすいようにし、導水路で水を送る
今回、見学を通して話を聞きながら周りの平野を見て改めて感じたのは、
流域一帯の繁栄を支えてるのは筑後川の水の恵みがあってと言っても間違いないのではないかと感じた次第です。
又、筑後大堰、導水路の話を聞いてからの、改めて筑後川水系のダムの話を聞くと
よりインフラ施設のダムの理解、筑後川とダムの役割や関係性が深まると実感してます。
興味を持って頂けたら、ぜひ過去の各ダムのページもご覧くださいませ(朝倉市のダムはこれから)
では、筑後大堰見学編入ります。
まずは、スライドによる説明を受けて、実際に河川へ向かいました。
⚪︎筑後川流域の概要
筑後川は、阿蘇外輪山を源とし、流路延長143km.流域面積2.860㎢
熊本県、大分県、福岡県、佐賀県を流れる“九州一の大きさの河川”です。
筑後大堰(本体着工1980/完成年1985)
有明海の魚連の阻止行動により、本体着工翌日中止(1979)と記述がありますが、恥ずかしながら
そう言った歴史があるのを知りませんでした。
九州一の河川の筑後川は、4つの県を跨いでます。
有明海の方にとっては、上流の堰で取水し流量が不安定になるのは、海苔などに影響し死活問題だったということだと思います。
その後、筑後川上流の松原ダム、下筌ダムの再開発事業により不特定用水の補給を可能とし
ノリ漁業者が安心してくださるようにされた経緯もあるみたいです。
見にくい場合は、HPやパンフレットと並行してみて頂くとわかりやすいかもです
筑後大堰HP→「https://www.water.go.jp/chikugo/coozeki/」
治水
昭和28筑後川大水害など、筑後川は水害の歴史でもあります。
1キロほど上流に、上鶴床固定堰があったのですが(筑後大堰の運用に合わせて廃止)
固定堰だったためと、水が流れる場所が狭かった為に上鶴床固定堰の上流の堤防から溢れることもあったみたいです。
ダムを上流に建設することで、洪水から流域をまもる。
と共に、固定堰から可動堰にすることや掘削など行い堰の上流の水位上昇を防ぐ
筑後大堰ができたことにより
洪水時に流れる量が1.5倍になりました。
水門操作
制水ゲート(中央の3門)がアンダーフロー(下から)
調整ゲート(左右の2門)上下から
洪水時は、全門操作により堰の上下流の水位を等しくします。
⚪︎利水
上鶴床固定堰から筑後大堰が建設されたことにより
堰き止めた水位が、TP(海面水位)2.44m →3.15mへ水位が高くなり
71(93万㎥)の容量を新たに確保(開発)出来てます。
新たに確保できた水は、かんがい用水に使用されたり
上流のダム群で溜めた水と合わせて
福岡県、佐賀県の約33万人の水道水に使用されています。
アオ取水の問題の解決
私、初めて耳にしました
有明海の最大6mの干満差を利用したアオ取水という方法で農業用水を取水されていたみたいですが
塩分が混じりやすく不安定だったみたいです。
筑後大堰かできたことにより
大堰の上流にある、佐賀東部導水路、筑後導水路から取水することで安定した取水が可能となる
取水の安定
ダム群で開発(溜めた)された水を、筑後大堰でTP3.15mに保つことで安定した取水が可能となります。
筑後大堰では、堰の上流に5つの取水口があります。
◦佐賀東部水道企業団(水道水、農業用水)
HP→「https://sagatsk.or.jp/main/52.html」
◦筑後川下流用水佐賀揚水機場(農業用水)
◦筑後川下流用水筑後揚水機場(農業用水)
水資源機構 筑後川下流用水管理室
HP→「https://www.water.go.jp/chikugo/ckaryu/karyuu/index.html」
→水の恵みカードが配布されています
(見学もできるみたいです)
◦福岡導水揚水機場(水道水)
HP→「https://www.water.go.jp/chikugo/fukudou/index.html」
→今日の金魚?? ダムカード配布中
◦福岡県南水道企業団(水道水)
HP→「https://www.sfwater.or.jp/」
→浄水ケーキ?? 見学もできるみたいです。
干満差の操作が難しいと話されてました。
TP3.15mを保つように、ゲート操作が行われるのですが
筑後大堰地点で、干満差が3mあるので水位の差による下流からの水圧の変化が起こるので
干満差による水圧を計算にいれてゲートを調整しTP3.15mに保ってます。
瀬の下観測地点(筑後大堰の上流)において、筑後川の流量を40㎥/s に保つように努力(調整)されています。
その役割は、筑後大堰ではなく筑後川河川事務所のダム統合管理所が行っています。
仮に、雨が少なくて渇水時は
ダム統合管理所と各ダムが連携して“ダムに水を溜めないで”
“筑後川に補給を”など操作を行い、関係各所と連携をし筑後川を正常に保つ努力が行われるみたいです。
筑後大堰は、渇水にならない限りは、TP3.15mを保つのが役割となります。
では、実際に施設の見学へGo
屋上から筑後大堰を眺める
こちらは、通常の見学コースとなります
眺めもよくて、施設の説明看板もあってわかりやすいです
インスタリール動画→「準備中」
ゴミの問題
筑後川左岸にある網場と集積設備(上流に向いて撮影)
筑後川が曲がって、筑後大堰に向かってきているので、
水の流れを計算して左岸側に網場(あば)を設置されています。が全てを取れるわけではありません
流木やごみが溜まると堰の操作に影響するとともに
見学時に歩いた、この場所も大雨で水位が上がると水に浸かります。し
ゲートを全開放されますので、ゴミを遮る物はなくなります。
赤い線の位置がはん濫危険水位の位置(下の白い線ははん濫注意水位)
上流からダムの見学を行ってきましたが、流木やゴミを堰き止める網場的な物は、筑後川本流は筑後大堰~松原ダムまでの間にはありません(夜明ダムに網場はありますが、取水口に設置されていますし筑後大堰と同じアンダーフローなのでスルーされます)
筑後川の支流だと、各ダムに網場が設置されています。が、ダム下流から筑後大堰間はないと思われます。
ちょっと想像してみてください。
筑後川中流域や上流、又は筑後川の支流で、不注意でゴミになった物が大雨時に筑後川へ、筑後大堰まで流れ付き
筑後大堰で、取れなかったゴミは有明海へと流れ着くかもしれない。と
魚道に、ペットボトルのごみが
今回、見学をして話を聞くまでは、上流、支流、中流域のゴミが有明海のゴミになるかもしれない。と
私も想像したことがありませんでした。
閘門(こうもん)操作
この場所を船が通過します(びっくりです)
毎日、7時~18時までの間、通過可能とのこと、乗ってみたい!!
船でくぐってみたい
船が通過しないときは、魚道としての役割もあるみたいです
立派な魚道もありました(階段式魚道)
水流に勢いがある呼び水水路(真ん中)は、こっちに魚道があるよー魚にとお知らせする役割があり
階段状にすることで、魚が休みながら魚道を登るそうです
この魚道は、満潮の時は階段がみえなくなるくらい水位があがるそうです。
見学時に、魚道付近に鳥が止まっていたので魚を狙っていたのでしょうか
平成28から筑後川のアユ資源の増加を計る目的で、堰の少し下流から漁連の方々と
試験的に魚卵の放流を実施されています
稚鮎、稚蟹の遡上の調査もおこなわれています。
又、専門機関を交えての意見交換、話し合いなども行われているみたいです。
筑後大堰の天端から筑後川やゲートを見下ろしました。
以上が、見学の内容となります
今回、有明海の魚連の阻止行動についてあえて記述させて頂きました。が
小さい頃の記憶としてなんとなくですが、筑後川の水の事で福岡県と佐賀県で話し合いがあっていた
のがニュースで流れていたのは記憶に残ってます。
今は何不自由なく水が使えていますが、そういう歴史を経てます。
そういった経緯もあって、瀬の下の観測地点で、筑後川の流量40㎥/sと目標数値が決められてますが
年間通して見ていくと、40㎥/sを下回る時もあるみたいです。
(実は、有明海の方に我慢して頂いてる時があるみたいです)
その対策として、ダム連携事業が計画されています。
その話も今後、詳しく話を聞いてアップしたいと思います。
ダム連携事業→「https://asakurashi3dam.yoka-yoka.jp/e2336074.html」
今回の筑後川水系のダム(施設)をめぐるきっかけは、
私自身が筑後川の今を知らないのと、
どうやら筑後川にあるダム(施設)は、筑後川を主(大きな幹)として計画されているっぽいなぁーと感じていましたので
筑後川水系のダム(施設)を、見学して一つ一つ丁寧にまとめていくことで、又筑後川水系という枠でシリーズ化することで
筑後川の事や、筑後川にあるダムの役割がよりわかりやすく
ダムの、筑後川水系のダム(施設)の理解に繋がりやすいのではないかとの思いから巡っています。
又、実際に見学をし話を聞いて感じていることは、
ダム群、筑後大堰、導水路の整備などで我々は、不自由なく筑後川の水が使えています。
地球温暖化の影響で、気候が変化してきている中で、
筑後川の水を未来へ繋ぐために何ができるのか
筑後川の為に何かできることはないのか、どうあるべきか
SDGsの事は、僕はよくわからないですが
例えば、一人一人がごみを捨てない、水は大切に使う!!などの意識を持つ
私も、流域に住む一人です。
身近な処から、一緒に何か考えてみるきっかけになれば幸いです。
そして、筑後川にあるダムの役割の理解に繋がれば幸いです。
へーと思ったところとか教えてくれたらうれしいです
次回は、福岡導水路のお話となります。
ダム群で水を溜めて管理を行い、筑後大堰で安定して取水しやすいようにし
福岡導水路で福岡都市圏と鳥栖市へ安全に水を送り続ける
福岡都市圏の水道水の1/3は筑後川の水が使われている
と言われています
安心安全に送り続ける努力とは
次回アップしたいと思います。
☆筑後川水系のダムを巡る(過去の投稿) 復習はこちら
筑後大堰や、導水路の話を聞いて各ダムの役割を改めて知ると
より理解が深まると思いますよ
⭐︎九州地方整備局と筑後川ダム統合管理所編→「https://asakurashi3dam.yoka-yoka.jp/e2322800.html」
⭐︎下筌ダムと洪水調節の見学編
→「https://asakurashi3dam.yoka-yoka.jp/e2322994.html」
⭐︎松原ダム見学の模様と弾力的管理の話(利水)の見学編→「https://asakurashi3dam.yoka-yoka.jp/e2323152.html」
⭐︎大山ダムダム見学編→「https://asakurashi3dam.yoka-yoka.jp/e2324776.html」
⭐︎夜明ダムダム見学編→
「https://asakurashi3dam.yoka-yoka.jp/e2326186.html」
⭐︎合所ダムダム見学編→
「https://asakurashi3dam.yoka-yoka.jp/e2327548.html」
⭐︎藤波ダムダム見学編→
「https://asakurashi3dam.yoka-yoka.jp/e2329348.html」
基本的には、聞いた話をかみ砕いてわかりやすく説明をし
気軽に、ちょっとダムに行ってみようか!!と思っていただける内容を目指しています。
ここでは書ききれなかった内容もありますので、ぜひ管理所を訪れてみて
分からないことなど質問してみてください。
⭐︎見学に関して協力
国土交通省九州地方整備局・筑後川河川事務所様
水資源機構(筑後川局、筑後川下流総合管理所、筑後川上流総合管理所)様
合所ダム管理所(福岡県)様、藤波ダム管理所様(福岡県)
夜明ダム管理所様(九州電力)
ご協力感謝致します。
日本ダム協会認定 ダムマイスター
朝倉市3ダム愛好家 三ちゃん
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ダムマイスター、ダム、朝倉市、ダムグッズ、筑後川
Posted by さんちゃん at 00:49│Comments(0)
│筑後川と流域のこと
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