地球温暖化と地下水(井戸水)について考える

さんちゃん

2024年11月04日 00:25

地球温暖化の影響を受けて強い雨が降りやすくなってる反面、雨が降らない時間が長くなると言われています。

私たちの育ってきた時代と水環境が大きく変化してきています。

我々の暮らしている筑後川流域は水が豊かであります。

水害の歴史や水の恩恵をうけて発展してきました。

豊であることは、水環境の変化の影響も受けやすいともいえます

今日は「地下水をテーマ」に、地域の水事情について考えてみたいと思います

一般的に、日本の地下水は豊富だと言われています
ただし、全国的に地下水の量は減少傾向とも言われています。

その原因は、はっきりとしていないのですが
地下への浸透する量より使う量が多いということが言えると思います。



地下水は、川の水、ダムの水と違って水の量が目に見えないのがやっかいです

今、増えているのか、少なくなっているのか多いのか少ないのかわからない

地下水への浸透は、長い年月(数十年、数百年)をかけてゆっくりと地下水へ



組み上げて使う時は、あっという間ですが地下に浸透するには長い年月がかかる

この浸透率がひと昔より低下していると言われています。

この40.50年間を見ても、高度成長期など迎えて道路の開発、宅地開発、森林伐採、河川改修、用水路開発などなど我々の生活が便利で豊かになりました。

我々が小さい頃は、舗装されてない砂利道が多く不便でしたが今は道路も舗装され綺麗になり便利になった反面、
地中への浸透率は低下してしているのは間違いないないでしょう



うちの近所でもわたしが生まれるまえは、森林も多かったと聞いたこともありました。

昭和40年代の写真と比べてみるとわかりやすいかもです。

いやそれは暮らすうえで仕方がない事と言われるかもしれないですが、我々の生活を豊かに便利にすることは
水環境に影響を与えてるかもしれないということを知っておくだけでも今後のあり方が違うと思います。




又、地球温暖化が与える影響もないともいえません

近年は、短時間で強い雨が降り、又その反面雨が降らない時間が長くなっています。



強い雨の大半は土に浸透することなく川へ、川から海へと流れ

又、雨が降らない時間が長くなり、強い日射が続くと水やり(農家を含む)の頻度が増える事が予想される
(実際に、無雨の日数は増えていると聞いています)
たかが水やりですが、筑後川流域の人口100万人で考えると大変な水量にもなる

ダムや河川の渇水傾向が続けば、地下水にも頼らざる追えなくなる(併用)かもしれない

さらに気温が上がることで、蒸発する率が増えて浸透率が低下する影響もないとも言えないわけです

水循環を考えたときに、地下水だけ地球温暖化の影響がなんらないと考えるのは早計かもしれません

我々の住んでる地域の地下水が多いのか少ないのか、増加しているのか減少しているのか

我々には測る術はありません


地下水も限りある大切な資源”という認識を持つことは悪くないと思います

蛇口をこまめに閉めて水を出しっぱなしにしないなど節水意識を持つ
水道水(上水道)を使用している家庭は当たり前かもしれませんが、地下水(井戸水)使用の家庭は、こういった事をあまり意識したことがないのではないでしょうか
というのも私が数年前までそうでしたので、水は蛇口をひねれば無限に出てくるしタダ、
地下水も大切な資源、地下水も大切にとは習ってこなかった(習ったかもしれないが)生活の中で意識することはなかったのです。

車を洗う、茶碗を洗う、水道水は出しっぱなしでした(今は違います)

その使った水はというと、下水管を使って下水場へ→きれいな水となり川から海へ、すぐに土へは返らないのです。

節水意識の向上による無駄な使用量を減らすのはいいことです。

雨水貯留タンクを設置して雨水を溜めて晴れた日に花壇の水やりなどに使用して土に水を返す事により
使用量の低下と浸透率のアップ、保全に繋がります。

特に、夏場など雨が降らない日が続いたときに溜めた雨水を使って水やりは理にかなってます
今後、無雨の日数が増えるのであれば、雨水貯留タンクはかなり有効だと考えます。



久留米市などは、雨水タンクの補助金があるみたいです(調べると数万で設置可能です)
雨水タンクは、大雨の時に水を溜めることにより治水の効果もあります。



植樹により浸透率がアップします
(今ある自然を可能な限り大切にし維持をする)


出典:福岡県水源の森基金(ダムなどに行くと設置されてます)
ざっくり説明すると、森林が減り裸地が増えると土への浸透率が減って、地表面を流れる水の量が増える、蒸発する量が増えると図で表してます。

話はそれますが、植樹や地下水保全は、海水温の低下や栄養を含んだ水が増えることで海水、生態系にプラスに働くという考えもあるみたいです。
実際に、有明海の魚連の方が矢田川の山を一部購入し山の保全を行う動きがあるみたいです。

地下水の保全が、我々の住んでる地域に必要か否かはわかりませんが全国的に地下水は、減少傾向であるならば“地下水も限りある大切な資源”という認識を持ち

何かしら地下水にいいこと、我々の住んでいる、使っている地域の水、水環境にいいことをやってもいいのではないかと思いませんか?

と言っても個人の話だけでは説得力が弱いので
地下水や湧水が豊富な地域として有名な熊本市のご紹介を
くまもと地下水財団が地下水保全に対していろんな取り組みを行っています
すごくためになるので拝見してみてください
公益財団法人くまもと地下水財団(HP)→
https://kumamotogwf.or.jp/



気候変動、地球温暖化、環境の変化と共に水環境の考え方、価値観も時代とともに変わっていく必要があると思います。
ただ、テーマ(課題)が大きすぎて何をやっていいの??という人もいるのではないでしょうか
まずは節水から始めてみませんか??

節水など取り組み自体は、難しいものではないけど
水に対する価値観、意識の変化がないと難しいのではないか
だかこそ、みずに対する学びの場の必要ではないかと感じてます。
地下水も含めて、水環境、水の大切さなどを伝える為に、学んで考える機会を作るために
河川財団プロジェクトWET 水体験プログラムを使った講演、講座を行っています・

ゲーム感覚で体を動かし楽しみなから、水循環、水の大切さをまなびます。



詳しくは過去のblog→
https://asakurashi3dam.yoka-yoka.jp/e2345486.html

水環境からみたダムの話(川)の話(過去blog)も拝見ください→https://asakurashi3dam.yoka-yoka.jp/e2348665.html

講演、講座等、承っています(過去blogへ)→https://asakurashi3dam.yoka-yoka.jp/e2345486.html

ぷちっと、協力おねがいします


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