ダムがんばってます!(かんがい用水編)

さんちゃん

2023年09月04日 21:41

令和5.8月の江川ダムにおける降水量、有効貯水量が更新されています

江川ダムHPからダウンロードできます→
https://www.water.go.jp/chikugo/ryochiku/dam_data/index.html
(HPの画像を見ると更新されてなさそうに見えますが、毎月更新されています)



⚪︎江川ダム観測地点・降水量から見る

令和5.7月は、7/10の大雨の影響もあり降水量がぐんと上がっています(ワインレット色)
8月は、雨が少ないと感じていましたが例年以上に降水量が少ない結果となっています。
(→朝倉市の降水量の参考にぜひ一度みられてみてください)


⚪︎江川ダム・有効貯水量から見る
→結果から言うと、小石原川ダム建設に伴う試験湛水関連の操作があり下流にある江川ダムの貯水量に影響している為にデータから近年の貯水率を読み取るのは難しい。

令和元年.12月から、上流に位置する小石原川ダムが試験湛水に入る
令和2年は、小石原川ダムは試験湛水中
江川ダムは夏場、大雨で貯水率が100%近くなるが、9月以降なぜか急激に貯水率が低下したのか不明

もしかすると雨が少なかったのかと降雨量を確認しようとしたが令和2年がないので不明

令和3.5月、小石原川ダムはサーチャージ(満水)を迎える
令和3.6月あたりから梅雨末期前にサーチャージからの水位低下の試験湛水の操作に入る
7月に備えて小石原川ダムの貯水量を確保したと思われる→江川ダムの貯水量が増える
小石原川ダムのサーチャージ水を使い、江川、寺内のかんがい用水に有効利用された可能性がある

降雨量、貯水量の年度の色を統一してくれたら見やすいかな

⚪︎出水期の期間は、雨が降りやすいので雨が降れば一定量はダムに溜めることは可能なんだけども
非出水期と言われる雨が少ない10月以降は、近年は平均より雨が少ない傾向が現れてる
河川を正常に保つ維持流量が決められてるので、雨が少ないと河川へダムから補給しているはず

昔より、雨が少ないのを理解して頂きたい


江川ダム(貯水率64%、放流量約5 ㎥/s)


寺内ダム(貯水率31%、、放流量1.5 ㎥/s)


小石原川ダム(貯水率93%、放流量約5㎥/s)

江川ダムと寺内ダムは、両筑平野のかんがい用水に使用されています。



寺内ダムの貯水率が30%近いので、江川ダムから導水路を使い佐田川へ補給している可能性が高い

江川ダムの貯水率も下がってきたので、小石原川ダムから5 ㎥/sを放流し江川ダムへ数日前から補給しているみたい。

寺内ダムは、貯水率が低くなっているんですが
もっと貯水率が低くなる前に、江川ダムや小石原川ダムから補給し、寺内ダムの貯水水位を高く維持して欲しい、
江川、小石原川ダムにたっぷり水があるじゃないかぁー(江川、寺内、バランスよく使って欲しいなど)などの意見もあるのかもしれないですが

寺内ダムは、江川ダムより流域面積が広く、江川ダムより利水の貯水容量が多くない
寺内ダムは、一回雨が降れば江川ダムより溜まりやすいダム
(江川ダムの方が溜まりにくいダム)

9月に入り雨が降ればいいが、あまり降らなかった場合、10月(非出水期)も近づいてくることを考えても
3つのダムを連携した運用をした時に、回復しやすい(溜まりやすい)
寺内ダムの貯水が先に下がるのは致し方ない(望ましい)

今年の夏秋田では、渇水によりダム湖に水がなくなったりしたケースも全国を見ると出てきていますし

今後、寺内ダムの貯水率が30%近くなる運用は、多くなるのではないでしょうか
寺内ダムのダム湖に水が少ない時は、下流域の為に頑張ってるんだ
我々の生活を支えてるんだと、寺内ダムを褒めて頂きたい。

勿論ながら、それは江川ダム、小石原川ダムにも言えること

小石原川ダムというと、正直、山奥にあんなでっかいダム
必要なんか?? と思ってました。

いや、思っている人いるはず

◦今年の夏の小石原川ダムの大雨の水位低減効果

◦ダムと導水路を使った運用

を見ていると、知ると、ますます重要度が増すのではないか
必要だと、流域には住んでませんが市民の一人として感じてます。

次回、お話を聞く予定にしていますので、この辺りの話も細かく聞いて正確に伝えれたらと思います。
寺内ダム、江川ダム、小石原川ダムは、市民の生活を支えているインフラ施設です。


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